日光東照宮

たてもの探訪Ⅴ(拾遺52) 2026年6月22日公開

栃木県日光市


◆れきし

  元和2年(1616)4月17日、徳川家康は駿府で死去しました。遺言によって久能山に葬られた後、翌元和3年に、二代将軍秀忠が天海僧正に命じて、下野日光に改葬し、造営したのが「東照社」です。

 寛永11年(1634)、三代将軍家光は日光に社参し、21年忌にむけて大造替を開始。現在の社殿は、この時に造営された姿なのです。

 正保2年(1645)には、朝廷から宮号が下賜され、名称が「東照宮」となり、例祭への奉幣使の派遣が恒例となりました。

◆みどころ

 旧くからこの地に祀られているニ荒山(ふたらさん)神社・天台宗輪王寺と一体となり、深遠な霊気に満ちています。

 新緑に映える朱の神橋を経て、大鳥居-表門から入山し、五重塔、神厩舎・神庫(下・中・上)、輪蔵、鐘楼、鼓楼と進み、いよいよ陽明門へ。二重の回廊で囲まれた本殿には、主祭神「東照大権現(徳川家康)」と、左に豊臣秀吉、右に源頼朝が祀られています。ただし、このように配されたのは明治以降で、それ以前は山王神・摩多羅神だったとのこと。極彩色に埋め尽くされた彫刻は、神獣や中国の故事をモチーフにより様々な意味合いを込められ、ここがただならぬ聖廟であることを、強く感じさせてくれます。

 そして、坂下門から急な石段を登り、いよいよ家康の墓所・奥宮へ。八角五段の石基壇の上に、青銅の三段と宝塔が建ちます。当初は木造で、その後石造となり、天和3年(1863)の地震により、5代将軍綱吉の代に現在のような唐銅製となったとのです。奥宮は、昭和40年の「三百五十年式年祭」を記念して、一般公開されるようになりました。ここまで参拝すると日光東照宮パワーの本質を納得することができ、聞きしに勝る絶大なパワーを実感しました。

 

神橋

輪王寺


石鳥居

五重塔

表門


中神庫

神厩舎

上神子


輪蔵

陽明門

陽明門


唐門と拝殿

拝殿彫刻

東回廊潜門眠猫



ニ荒山神社

ニ荒山神社

ニ荒山神社


華厳の滝

華厳の滝